2020年9月23日水曜日

コロナウイルス対策 免疫とワクチンのお話

コロナウイルス対策 免疫とワクチンのお話

免疫には、自然免疫と獲得免疫の2つがあります。


自然免疫は体内に入ってくるウイルス全てを殺そうとする、いわゆる城門の門番としての働きです。もともと誰もが持っている働きです。ワクチンを接種しなくても存在する免疫です。

獲得免疫はワクチン接種やウイルスへの罹患などで後から獲得されるものです。この獲得免疫は特定のウイルスを殺します。つまり城門が破られたときに本丸で仕事をする働きです。

問題は、新型コロナに対してこの獲得免疫がどのくらい持続するのかということです。

インフルエンザワクチンと同様に新型コロナへの罹患やワクチンによる獲得免疫も、長続きしないと考えられています。

また小児が新型コロナで重症化しないと確認されています。

これは小児が小学校入学までに十数種類のワクチンを接種するからと考えられています。ワクチンは特定のウイルスを殺す獲得免疫を得るためのものですが、獲得免疫は、門番である自然免疫の刺激がないと働かない。そのため、それぞれのワクチンには自然免疫を増強する物質も入っています。つまり種々のワクチンを打っている子どもたちは、そのたびに自然免疫を上昇されていて、それが新型コロナの重症化を防ぐ効果につながったのではないかと考えられます。毎年のインフルエンザワクチンは子供も大人も接種するワクチンです。インフルエンザに対する獲得免疫だけでなく、新型コロナウイルスに対する自然免疫を増強する効果も期待されています。